問題Ⅰ 次の文の下線をつけた言葉は、どのように読みますか。その読み方をそれぞれの1234から一つ選びなさい。

問1         どこかで客①たちの笑う②声③がある。

1)客    1 かく   2 きゃく   3 はく   4 ひゃく

2)笑う   1 さそう  2 ならう   3 ねがう  4 わらう

3)声    1 おと   2 おん    3 こえ   4 せい

 

問2         島①の豊かな②秋が終わると、寒い③冬が来る。

1)島    1 しま   2 ちょう   3 とう   4 とり

2)豊かな  1 しずかな 2 たしかな  3 にわかな 4 ゆたかな

3)寒い   1 おもい  2 くらい   3 さむい  4 ながい

 

問3         この物語①は、 国境を越えて②共感③をよんでいる。

1)物語   1 ものかたり 2 ものかったり 3 ものがたり 4 ものかだり

2)越えて  1 かえて   2 こえて    3 そなえて  4 ふえて

3)共感   1 きょうかん 2 きょかん   3 こうかん  4 こかん

 

問4         自分の考えがはっきり述べられる①人を雇い②たい。

1)述べられる   1 くらべられる      2 しらべられる

           3 ならべられる      4 のべられる

2)雇いたい    1 うかがいたい      2 うやまいたい

           3 もちいたい       4 やといたい

 

問5         星①が雲②にかくれた。

1)星   1 ふし  2 ふうし  3 ほし  4 ほうし

2)雲   1 くも  2 しも   3 にじ  4 ゆき

 

問6         氷①は水に浮く②。

1)氷   1 あぶら 2 こおり  3 こな  4 こめ

2)浮く  1 うく  2 ふく   3 まく  4 わく

 

問7         交差点①で車の通行②を規制③している。

1)交差点  1 こさてん  2 こざてん  3 こうさてん  4 こうざてん

2)通行   1 こつう   2 こうつう  3 つこう    4 つうこう

3)規制   1 きせい   2 きそく   3 きっせい   4 きっそく

 

問8         もっと単純な①処理②ですませよう。

1)単純  1 かんたん  2 かんだん  3 たんじゅん  4 だんじゅん

2)処理  1 しょち   2 しょり   3 そち   4 そり

 

問題Ⅱ 次の下線をつけた言葉は、どのような漢字を書きますか。その漢字をそれぞれの1234から一つ選びなさい。

問1         しゅうしょくが決まったら、かならずお知らせします。

1)しゅうしょく  1 就書  2 就職  3 辞書  4 辞職

2)かならず    1 心ず  2 必ず  3 委ず  4 要ず

 

問2         ここはパイロットのきょういくくんれんにはさいこうかんきょうだ。

1)きょういく  1 教生  2 教行  3 教育  4 教養

2)くんれん   1 訓練  2 修練  3 習練  4 順練

3)さいこう   1 最古  2 最好  3 最後  4 最高

4)かんきょう  1 環状  2 環況  3 環境  4 環競

 

問3         最近せなかこしほねが痛む。

1)せなか    1 肯中  2 背中  3 脊中  4 排中

2)こし     1 腸   2 腹   3 腰   4 臓

3)ほね     1 肩   2 胃   3 骨   4 腎

 

問4         となりのむらまつりで金魚を3びき買った。

1)むら     1 屯   2 邑   3 村   4 郡

2)まつり    1 祭り  2 察り  3 蔡り  4 際り

3)びき     1 匹   2 皿   3 羽   4 尾

 

問5         この本を読んで、このじいんこうぞうと、ほぞんの方法がよくわかった。

1)じいん    1 寺員  2 寺院  3 持員  4 持院

2)こうぞう   1 構成  2 構造  3 講成  4 講造

3)ほぞん    1 保存  2 保在  3 保左  4 保式

 

問6         じどうにスキーのしどうをするきょかをえた。

1)じどう    1 子童  2 子量  3 児童  4 児量

2)しどう    1 指道  2 指導  3 師道  4 師導

3)きょか    1 訂可  2 計可  3 記可  4 許可

 

問7         千円未満のきんがくししゃごにゅうしてもいいですか。

1)きんがく   1 金須  2 金頭  3 金額  4 金顔

2)ししゃごにゅう 1 四者五人 2 四捨五人 3 四者五入 4 四捨五入

 

問題Ⅲ 次の文の__の部分に入れるのに最も適当なものを、1234から一つ選びなさい。

(1)      彼は目立つことが好きで、いつも__服を着ている。

1 じみな   2 はでな   3 あらたな   4 のんきな

 

(2)      風邪がとても__しているので、気をつけてください。

1 拡大    2 伝染    3 普及     4 流行

 

(3)      この国の__産業は農業で、とくに米作りがさかんです。

1 おもな   2 まれな   3 むだな    4 らくな

 

(4)      __ が故障して、車が動かなくなった。

1 アクセント  2 アンテナ  3 エンジン  4 オイル

 

(5)      父が亡くなってから、母は__してぼくをそだててくれた。

1 苦情    2 苦学   3 苦痛   4 苦労

 

(6)      彼はこのレストランの評判を___にして、遠くからやってきた。

1 首   2 耳   3 口   4 手

 

(7)      あの薬局は夜遅くまで__しているので、便利だ。

1 営業   2 作業   3 授業   4 商業

 

8) 彼女のように___人はだれからも好かれるだろう。

1 でたらめな  2 なだらかな  3 ほがらかな  4 わがままな

 

9) あの犬は彼にとって、__子どものようなものだ。

1 いずれ   2 いわば   3 さすが  4 まさか

 

(10)       薬が___、痛みが止まった。

1 きいて   2 きれて   3 なおって  4 はずれて

 

問題Ⅳ 次の(1)から(5)は、言葉の意味や使い方を説明したものです。その説明に最もあう言葉を、1234から一つ選びなさい。

(1)       口の中で食べ物のおいしさを楽しむこと。

1 あじわう   2 かんじる   3 しらべる   4 ふれる

 

(2)       見たり聞いたりして、思ったこと。

1 感覚   2 感謝    3 感心   4 感想

 

(3)       仕事などがたいへんで、苦しいようす。

1 あらい  2 くどい   3 つらい   4 ふかい

 

(4)       荷物を選ぶための自動車。

1 オートバイ  2 ドライブ  3 トラック  4 ロケット

 

(5)       言いにくいことや相手の知らない事情を説明するときに使う言葉。

1 現に   2 実に   3 実は   4 本来

 

問題Ⅴ 次の(1)から(5)の言葉の使い方として最も適当なものを、それぞれの1234から一つ選びなさい。

(1)       微妙

1        微妙な品物を見つけたら、交番に届けてください。

2        きのうと比べると、今日は川の水の色が微妙に違っている。

3        門の外に微妙な人が立っていたので、こわくなった。

4        中山さんのほうが私より微妙に年上だ。

 

(2)       あかり

1        それがあかりとなって犯人がつかまった。

2        ストーブのあかりでお湯をわかした。

3        暗いからあかりをつけてください。

4        夏の太陽のあかりはまぶしい。

 

(3)       むかい

1        海のむかいに船が見える。

2        この部屋は南むかいなので暖かい。

3        国へ帰ったとき、むかいで大山さんに会った。

4        山田さんの家はうちのむかいだ。

 

(4)       わずか

1        家から駅までわずか5分だ。

2        両親が死んで、私はわずかひとりになってしまった。

3        この問題はわずかに考えればできる。

4        先生の話はわずかすぎて聞こえなかった。

 

(5)       実施

1        長い間の夢が実施した。

2        理想と実施は違う。

3        理論的には可能だが、実施的には難しい。

4        新制度はいよいよ来年から実施される。

 

問題Ⅵ 次の(1)から(5)の下線をつけた言葉の意味に最も似ているものを、それぞれの1234から一つ選びなさい。

(1)       きのうはとてもたいくつな一日だった。

1 かなしい   2 たのしい  3 おもしろい  4 つまらない

 

(2)       このレストランは年中人でいっぱいだ。

1 いつも    2 たまに   3 しばしば   4 ときどき

 

(3)       明日は今日よりやや涼しいでしょう。

1 もっと    2 すこし   3 たぶん    4 かえって

 

(4)       早く手術をしないと、命があぶない。

1 あやうい   2 けわしい  3 はげしい   4 みにくい

 

(5)       この曲はだれにでも歌いやすいテンポだ。

1 高さ    2 長さ    3 速さ   4 明るさ

 

 

 

問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問に答えなさい。答えは、1234から最も適当なものを一つ選びなさい。

 私たちは欲望(注1)のかたまりです。そして、欲望は膨張(注2)をつづける宇宙のように限りがありません。

 こんな話①を想像してみましょう。ある中学生がお父さんやお母さんから毎月もらう小遣いが、今までの2000円から一気(注3)に20万円になったらどうするでしょうか?彼の欲望はとどまるところを知らず、前から欲しいと思っていたものを全部手に入れようと、お小遣いを持ってお店に飛んでいく②にちがいありません。

(中略)

 しかし、地球上の子供たちが全員、20万円もお小遣いをもらって、好きなものを買うとしましょう。そんなことは可能でしょうか。

 欲望が無限にあるのは、じつは大人だって同じです。大人も買いたいものを何でも買うとしたらどうでしょうか。でも、そんなことはしようと思ってもできっこない話なのです。なぜかというと、地球上に存在する全工場をフル(注4)稼動しても、無限にたくさんのものをつくることはできません。人間の技術はまだそこまで進んではいません。④

 労働者の数だって限られています。機械設備も限られています。農産物をつくるにも、農地には限りがあります。みんなが大きな家に住みたくても住めない⑤のは、土地が足りないというだけでなく、そんなことをすればたちまち、地球上の森林から木が切り出されて、あっという間に地球は丸裸(注5)になってしまうからです。

 つまり、最も大事なことは、私たちの欲望は無限だけれど、工場や機械設備、労働力、森林、農地、住宅地、石油など、商品を生産するための経済資源は有限だということです。経済資源が有限だから、私たちの欲望のうち、つまり欲しいもののうち、一部分しか手に入らないのです。別の言い方をすると、経済資源が有限なので生産されるものも有限ということになります。だから、私たちの手に入れる「所得」(注6)も有限。すなわち、商品を買うための予算も有限ということになります。

 このこと⑥を説明するのに、経済学では「稀少性」(scarcity)という言葉を使います。「稀少性」とは、人間の欲望をすべて満足させるだけの経済資源は地球上には存在しないという厳しい現実を示すじつに簡潔な(注7)言葉です。

 稀少な経済資源を使って、人間の生活をどうやって豊かにすることができるのか。このことこそ、経済学の最も大きな目標です。

                      (中谷厳『痛快!経済学』による

(注1)           欲望:欲しいと思う気持ち

(注2)           膨張:ふくらむこと

(注3)           一気に:一度に

(注4)           フル稼働:性能いっぱいにすべてを休みなく動かすこと

(注5)           丸裸:ここでは、木がすべてなくなった状態

(注6)           所得:収入

(注7)           簡潔な:簡単でわかりやすい

1 ①「こんな話」とは、どんな内容の話か。

1        人間の欲望は宇宙と同じだという話

2        人間は欲望のかたまりであるという話

3        小遣いをたくさんもらいすぎて困った話

4        中学生の1か月にもらう小遣いが増える話

 

2 ②「お店に飛んでいく」とあるが、どうするつもりか。

1        欲しいものを全部買うつもりだ。

2        お店のものを全部買うつもりだ。

3        友だちより早く行くつもりだ。

4        大人より早く行くつもりだ。

 

3 ③「そんなことはしようと思ってもできっこない」とは、どのような意味か。

1        20万円で欲しいものを何でも買うことができるわけがない。

2        大人でも欲しいものが何でも買えるということはあり得ない。

3        大人は欲しいものを自由に買うお金をもらうわけにはいかない。

4        子どもならできるが、大人は20万円では欲しいものが買えない。

 

4 ④「人間の技術はそこまで進んではいません」とあるが、「そこまで」とは何を指しているか。

1        人間の欲望をおさえること

2        ものを限りなく作り出すこと

3        ものを速く安く作り出すこと

4        世界中の工場を一斉に動かすこと

 

5 ⑤「みんなが大きな家に住みたくても住めない」とあるが、それはなぜか。

1        土地が足りない上に、家を建てる労働者の数や機械設備も十分にはないから。

2        土地が足りないというよりむしろ、家を建てる木そのものが不足しているから。

3        土地が足りない上に、みんなが大きな家を建てたら、材料の木もなくなるから。

4        土地が足りないというよりむしろ、農産物をつくる農地をつぶすことになるから。

 

6 ⑥「このこと」とは何か。

1        経済資源が限られているから、ものを作り出す工場や農地も不足しているということ

2        経済資源が限られているから、欲しいものをすべて手に入れることはできないということ

3        人間の欲望は限られているから、欲しいものをすべて手に入れようとは思わないということ

4        人間の欲望は限られているから、ものを作り出す工場や農地も無限に必要ではないということ

 

7 筆者によると、経済学とはどのような学問か。

1        有限な経済資源を無限にして人間の欲望を満足させる方法を考える学問

2        人間の欲望が有限であることを「稀少性」という見方から考える学問

3        限られた経済資源を有効に使って生活を豊かにする方法を考える学問

4        限られた資源から何を優先させて生産したら経済的かを考える学問

 

問題Ⅱ 次の(1)と(2)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1234から一つ選びなさい。

1)ハトをつかって絵画を見分ける実験をおこなってみよう。実験では10枚のピカソ(注1)の絵と10枚のモネ(注1)の絵をつかった。ハトは訓練用の小さな実験箱に入れられる。実験箱にはスクリーン(注2)があり、スライド・プロジェクター(注3)で絵が映しだされる。

 ピカソの絵が映されたときにスクリーンをつつけば餌があたえられ、モネの絵のときには餌がもらえない。また、別のハトは逆にモネの絵では餌をもらえ、ピカソの絵ではもらえないという訓練をうける。ハトはおよそ20日間程度の訓練で①この区別ができるようになる。ハトはモネの絵とピカソの絵がわかるようになったのだろうか。

 これはハトがピカソとモネの区別ができるようになったからではなく、20枚の絵を丸暗記(注4)しておぼえただけのことかもしれない。実際ハトはこのくらいの数の意味のない図をまるごと(注5)おぼえる記憶力をもっている。(②)、ハトは訓練に使わなかった、はじめて見る絵を見せられた場合でも、それがモネの絵であるかピカソの絵であるかを区別したのである。ハトは訓練に使われた特定の絵を丸暗記したのではなく、「ピカソ」の作品、「モネ」の作品という③作風の区別をおぼえたと考えられる。

        (渡辺茂『ピカソを見わけるハト』による

 

(注1)           ピカソ、モネ:ヨーロッパの画家の名前

(注2)           スクリーン:スライドを大きく映す幕

(注3)           スライド・プロジェクター:スライドを映す機械

(注4)           丸暗記する:全部そのまま記憶する

(注5)           まるごと:そのまま全部

 

1 筆者は実験に使ったハトにどのように絵を見せたのか。

1        ピカソの絵を見せるハトとモネの絵を見せるハトに分けた。

2        全部のハトにピカソとモネの両方の絵を見せた。

3        全部のハトにピカソの描いた絵だけを見せた。

4        全部のハトにモネの描いた絵だけを見せた。

 

2 ハトがどのようなことをした場合に、①「この区別ができる」と筆者は判断したのか。

1        餌がもらえる絵を見たとき、スクリーンをつついた場合

2        餌がもらえない絵を見たとき、スクリーンをつついた場合

3        ピカソとモネの絵を見ても、スクリーンをつつかなかった場合

4        ピカソとモネの両方の絵を見たとき、スクリーンをつついた場合

 

3 (②)に入れる言葉は次のどれか。

1        それから

2        もちろん

3        しかし

4        一方

 

4 ③「作風の区別をおぼえた」とあるが、どのようなことか。

1        初めて見た場合でも、ピカソとモネの絵がすぐおぼえられるようになった。

2        ピカソとモネの絵を10枚ずつおぼえて、その区別ができるようになった。

3        ピカソやモネの絵とほかの画家が描いた絵を区別できるようになった。

4        ピカソの絵の特徴とモネの絵の特徴が区別できるようになった。

 

2)子供に食事のマナー(注1)を教えるときは、“〇〇すべきである”“〇〇しなくてはならない”というように、自分の考え方を押し付けるのでは子供たちは納得しません。子供たちは、「美しい食べ方をしていると、人から“すてきだ”とか“かっこいい”とか思われる」という体験を通して、美しいマナーの意味を納得するのです。

 それには、家庭や学校などの集団の中で、子供自身に自分のありよう(注2)を意識させることです。そして、きれいで美しい食べ方ができたときには「きれいに食べられたね」「かっこよく見えるよ」とほめてあげましょう。

 子供はほめられたことで「またこのようにしてみよう」と思います。こうして(中略)美しいマナーが習慣となり、その場に応じた美しい自己(注3)のふるまいを身に付けていくことができるのでしょう。

 ところで、皆さんは食事のマナーが成立するには“他者との関係”が不可欠であることにお気づきでしょうか。

 人は人前で食事をするとき、1人で食べるよりもそれなりに整った食べ方をしようとするものです。それは「自分をよく見せたい、人からよく見られたい」という気持ちが根底(注5)にあるからです。だから食事のマナーを身につける必要性が自然に生ずるのです。

 一方、1人で食事をとるときは、食事のマナーを感ずることが少ないのではないでしょうか。近ごろの家庭に多く見られる“子供の孤食”は、子供に適切なマナー観(注6)を身に付けさせるという意味においても考慮すべき問題であるといえるのです。

          (女子栄養大学出版部『栄養と料理』1999年2月号による)

(注1)            マナー:行儀・作法

(注2)           ありよう:ようす・姿

(注3)           自己:自分自身

(注4)           不可欠:なくてはならないもの、どうしても必要なもの

(注5)           根底:基本、もと

(注6)           マナー観:マナーについての考え方

 

1 「自分のありようを意識させる」とあるが、どういうことか。

1        自分のふるまいがきれいかどうかを意識させる。

2        他の人に自分が迷惑をかけているのだと意識させる。

3        他の人から見て自分が美しく見えているのだと意識させる。

4        家庭や学校等の集団の中で自分の置かれている立場を意識させる。

 

2 子供に食事のマナーを身につけさせるために筆者がすすめているのは、どれか。

1        親の考え方を子供に押し付ける。

2        時々、一人で食事をさせるようにする。

3        子供が美しく食べたときにほめてやる。

4        子供にマナーの意味を説明して納得させる。

 

3 子供がひとりで食事をする「孤食」について、筆者はどのように考えているか。

1        ひとりで食事をしていると正しいマナーが身につきにくい。

2        ひとりで食事をすることで適切なマナー観が身についていく。

3        人はひとりで食べるときの方が正しい食べ方をしようとする。

4        ひとりで食事をするときでも正しいマナーで食べなければならない。

 

問題Ⅲ 次の(1)から(5)の文章を読んで、それぞれの問に対する答えとして最も適当なものを1234から一つ選びなさい。

1)日の出、日の入りは太陽の上のへり(注1)が地平線にかかった瞬間をいうことは比較的よく知られています。

 つまり、日の出とは太陽の上のへりが地平線に顔を(注2)のぞかせた瞬間、日の入りとは太陽の上のへりが地平線に沈んで、太陽がまったく見えなくなった瞬間です。

 このことから類推(注3)して、月の出、月の入りも同じように決められているのだろうと思っている人が多いようですが、月の場合は違います。

 月の出、月の入りとは、月の中心が地平線にかかった瞬間をいうのです。

 では、なぜ月の場合は太陽と違う基準を採用(注4)しているのでしょうか。

 そのわけは、月には満ち欠けの現象があるからです。上のへりと決めたのでは、三日月のときなど観測が難しくなります。月の中心でしたら、三日月の場合でも、弧(注5)の一部から円の中心を求めるのと同じで、すぐにわかります。

           (日本社『つい誰かに話したくなる雑学の本』による

(注1)           へり:ふち、はし

(注2)           顔をのぞかせる:一部分が見える

(注3)           類推する:すでにわかっていることをもとに、他のことについて判断する

(注4)           採用する:選んで使う

(注5)           弧:円周の一部分

 

1 日の出の瞬間はどれか。

2 月の場合は、太陽と違う基準を採用しているのはなぜか。

1        月は太陽と違って中心が移動するから。

2        月は太陽と違ってその形が変わるから。

3        月は太陽と違って観測する時間が変わるから。

4        月は太陽と違ってへりとする位置が動かないから。

 

2)「今週末は快晴に恵まれそうです」。こんな天気予報を聞いて、いつからいつまでを「週末」だとイメージするか。答えは土曜、日曜と言う人が5割。「常識的」と感じるかもしれないが、残りの5割はそう考えていないと思うと、ちょっと驚く。

 これはNHKの放送文化研究所が定期的に実施している言葉遣いに関する全国調査の一部。昨年11月のアンケート(注1)で20歳以上の男女約1400人が回答した。「週末」については20代で四人に一人が、金曜の夜から日曜の夜までと比較的長くとらえている。(注2)週休二日制が当たり前、という生活スタイルが身についているせいだろう。

 一方、60代以上になると週末は土曜だけと考える人が19%。日曜は「末」ではなく、あくまで一週間のはじまりの日ということか。単純な言葉ひとつとっても「常識」にはずいぶんと幅がある。

       (「女性かわらばん」2000年2月14日付日本経済新聞による)

(注1)           アンケート:おおぜいの人に同じ質問をする調査

(注2)           とらえる:考える

 

【問い】「週末」に関するアンケートで、調査結果と合っているものはどれか。

1        20代の人の半数が週末を金曜、土曜、日曜の三日間だと考えている。

2        20代の人の約25%が週末を土曜、日曜の二日間だと考えている。

3        60代以上の人のほとんどが週末を日曜だけだと考えている。

4        60代以上の人の19%が週末を土曜だけだと考えている。

 

3)テレビの名司会者はインタビューによって相手のゲスト(注1)からいろいろおもしろい話を引き出すことができるので感心するのですが、素人が司会をしてもこうはうまくいかないでしょう。型どおりの挨拶くらいはできるとしても、内容のある深い話を聞き出してゲストの持ち味(注2)をうまく生かすことは大変難しいことです。それには司会者としての特殊なタレント性(注3)が必要なようです。

                 (池田央『テストの科学』による

(注1)           ゲスト:ここでは「番組に招待された人」の意味

(注2)           持ち味:その人の持っている独特のよさ

(注3)           タレント性:才能

 

【問い】名司会者とはどのような人か。

1        いろいろなおもしろい話ができる人

2        ゲストのよいところを引き出せる人

3        ゲストが楽しむ話を引き出せる人

4        深くて内容のある挨拶ができる人

 

4)下のグラフは、東京区部とその周辺地域(A地域・B地域)における平日の交通に関する調査結果である。グラフの①から④は交通機関の利用目的とそれにかかった時間を示し、グラフの⑤は自動車を、⑥は鉄道を利用した人の一人あたりの平均利用時間を示している。また、は男性を、〇は女性を表している。

(注)東京区部:東京23区。東京の中心部

(グラフ:東京都市圏交通計画協議会『東京としけん交通だよりVol.320002月による)

【問い】グラフの説明として正しいものはどれか。

1         女性の場合、東京区部ではどの利用目的でも男性と同じぐらいの時間がかかっているが、A地域とB地域ではどの目的でも男性より少ない時間となっている。特に、B地域は女性の通勤時間が男性に比べて非常に少ない。

2        女性の場合、いずれの地域でも、自動車・鉄道の利用時間が男性に比べて短く、また、どの利用目的でも男性よりかかる時間が短くなっている。特に、B地域は女性の鉄道利用時間が男性に比べて非常に少ない。

3        男性の場合、東京区部では、自動車・鉄道の利用時間はほぼ同じであり、A地域も同様の傾向と言える。一方B地域では、鉄道の利用時間が大変短いのに対し、自動車の利用時間が非常に長くなっている。

4        男性の場合、東京区部では、自動車・鉄道の利用時間が他の地域に比べて短い。それに対して、A地域・B地域ではいずれも、自動車・鉄道ともに東京区部より利用時間が長くなっている。

 

5)人が所有(注1)している働く能力を、(①)能力、(②)能力、概念化能力、(③)能力の四種類で説明する考え方があります。

 (①)能力とは、ものをつくったり販売したり、サービスをする場合の業務(注2)を果たす能力のことです。(②)能力は、ドラッカー(注3)のいう「他の人間とともに働く能力」のことです。概念化能力とは、物事の論理を言葉に換える能力のことと考えればいいでしょう。そして(③)能力とは、(①)能力、(②)能力、概念化能力を情報としてまとめ、システム(注4)に仕上げて他人に伝えやすく、検証(注5)しやすいように変える能力のことです。

       (森清『会社で働くということ』による

(注1)           所有する:持つ

(注2)           業務を果たす:仕事をきちんとやる

(注3)           ドラッカー:アメリカの経営学者

(注4)           システム:組織、体系

(注5)           検証する:実際に調べて確認する

 

【問い】(①)から(③)に入る適当な言葉はどれか。

1 ①人間対応  ②情報化  ③技術

2 ①情報化   ②人間対応 ③技術

3 ①技術    ②人間対応 ③情報化

4 ①技術    ②情報化  ③人間対応

 

問題Ⅳ 次の文の__にはどんな言葉を入れたらよいか。1234から最も適当なものを一つ選びなさい。

1)いったん仕事を引き受けた__、途中でやめることはできない。

1 わけは   2 以上は   3 はずは   4 しだいは

2)参加国の首相による話し合いは、5回に__行われた。

1 そって   2 はいって  3 わたって  4 おうじて

3)私の見る__、彼は信頼できる人物だ。

1 ほどでは  2 だけでは  3 とおりでは 4 かぎりでは

4)さっきの態度から__、あの人はあやまる気は全然なさそうだ。

1 すると   2 いると   3 あると   4 くると

5)田中は出かけておりますので、__ご連絡をさしあげます。

1        戻りしだい 2 戻るとおり 3 戻るままに 4 戻りながら

6)日本に来たばかりのときは、あいさつ__日本語でできなかった。

1 でも    2 さえ    3 だけで   4 のみで

7)物を売る時は、値段が安ければいい__、商品の質を第一に考えるべきだ。

1 というもので            2 としたもので

3 というものではなく         4 としたものではなく

8)主婦のアイディアを採り入れた新製品は、おもしろい__よく売れた。

1 ほど    2 こそ    3 あまり   4 ばかり

9)当時に__、海外旅行など夢のようなことだった。

1 よっては  2 そっては  3 おいては  4 あたっては

10)それぞれの説明をよく聞いた__、旅行のコースを選びたいと思います。

1 うちに   2 うえで   3 ところに  4 おかげで

11)面接試験では、その人の能力__服装までも判断の材料される。

1 としたら  2 のすえに  3 にしては  4 はもちろん

12)大学の移転__さまざまな意見が出されている。

1 にとって  2 をこめて  3 にすれば  4 をめぐって

13)この劇場は、一番後ろの座席でもよく聞こえる__設計されている。

1 ように   2 ために   3 だけに   4 ことに

14)この子は小学生__ずいぶんしっかりしている。

1 にすると  2 にしては  3 にするなら 4 にしてから

15)先日の会議では彼の説明に__質問が集中した。

1 つけて   2 おいて   3 とって   4 対して

16)物価は上がる__生活は少しも楽にならない。

1 とおりに  2 ついでに  3 ばかりで  4 しだいで

17)若い__いろいろなことを経験させた方がいい。

1 くらいは  2 よりは   3 ほどは   4 うちは

18)この会社はタオルやせんざい__さまざまな日用品をあつかっている。

1 とする   2 といった  3 とすると  4 といったら

19)彼は冷静な__、本当はあわてものなんです。

1 ようで   2 ように   3 ようでは  4 ようなら

20)台風で電車が不通になっていたが、10時間__運転を始めたそうだ。

1 ごろに   2 ほどに   3 ぶりに   4 ぐらいに

 

問題Ⅴ 次の文の__にはどんな言葉を入れたらよいか。1234から最も適当なものを一つ選びなさい。

1)料理の勉強を始めたといっても、まだ3か月___。

1 にわたる  2 に先立つ  3 にすぎない 4 にかぎらない

2)体をじょうぶにしたかったら、好ききらいをしないで何でも食べる__。

1 そうだ   2 せいだ   3 ことだ   4 おかげだ

3)結婚して何十年もたつと、結婚記念日さえ忘れ__。

1        がちになる 2 かけになる 3 きれなくなる 4 かけなくなる

4)最終電車に乗り遅れてしまったので、歩いて帰る___。

1        うえはない 2 ほどはない 3 ものはない 4 ほかはない

5)雨が降っている夜には、できるだけ運転をしない方がいい。事故を起こす__。

1        おそれがある 2 ついでである 3 しだいだ 4 かぎりだ

6)田中さんが、病気の子どもを一人で家においておく___。

1 ことでもない           2 はずがない

3 ものにはしない          4 ほかではない

7)小さい子を一人で遠くに遊びに____。

1 行ったものではない        2 行かないものではない

3 行かせるものではない       4 行かれるものではない

8)コーチの話では、彼が試合に出れば、優勝はまちがいない__。

1 となることだ           2 ということだ

3 とならなくなる          4 とさせられている

9)なぜ彼女を好きになってしまったのかは、説明の___。

1 わけがない  2 もとがない  3 しだいがない  4 しようがない

10)この部屋には、関係者以外入ってはいけない____

1 ことではない 2 ことになっている 3 ことでもない 4 ことにあたっている

 

問題Ⅵ 次の文の___にはどんな言葉を入れたらよいか。1234から最も適当なものを一つ選びなさい。

1)この町でもどんどん人口が増加している。それに___スーパーや銀行もでき、便利になってきた。

1 ついて   2 反して   3 対して   4 ともなって

2)彼は、けがをした足が痛むのもかまわず、___。

1 大事な会議に欠席した         2 医者に足をみてもらった

3 工事現場を見てまわった        4 骨折していることがわかった

3)今年の夏は暑いのに、クーラーがさっぱり売れない。暑い夏ほどクーラーは__と言われているが、違うんだろうか。

1 売れることだ          2 売れるものだ

3 売れるわけがない        4 売れようがない

4)若いころはお金がなくて、その日の食事にも困ることがあった。そんなとき下宿のおばさんは、私に食事をごちそうしてくれたばかりか、____。

1        払えずにたまっていた部屋代を払わせた

2        食事代のかわりに下宿の掃除をしてあげた

3        下宿代をかせぐためのアルバイトをされた

4        しばらく暮らせるだけのお金まで貸してくれた

5)新しい店を開くために借金をした。借金__、そんなに大した額ではないし、今後15年で返せばいいのだから大丈夫だ。

1 といっても   2 というより   3 といったら   4 といえば

6)野球大会の当日は、激しい雨が降っていた。それ___大会は実施された。

1 に際して   2 にしたら   3 にもかかわらず   4 にもとづき

 

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