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問題Ⅰ 次の文の下線をつけた言葉は、どのように読みますか。その読み方をそれぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
問1 自然が滅んでいくのを防ぐには、嘆くだけではいけない。これ以上の悲惨な状況を避けるために行動を起こそう。
(1)滅んで 1 いたんで 2 およんで 3 ほろんで 4 ゆるんで
(2)嘆く 1 なく 2 なげく 3 わく 4 わめく
(3)悲惨な 1 びざんな 2 びさんな 3 ひざんな 4 ひさんな
(4)避ける 1 ぬける 2 さける 3 のける 4 よける
問2 その僧は、さまざまな寺を巡りながら、自分に妥協せず辛抱強く修行を続けた。
(1)巡り 1 さわり 2 たどり 3 まわり 4 めぐり
(2)妥協 1 じゃきょう 2 じゅきょう 3 だきょう 4 どきょう
(3)辛抱 1 じぽう 2 じぼう 3 しんぽう 4 しんぼう
(4)修行 1 しゅうきょう2 しゅぎょう 3 しゅうこう 4 しゅこう
問3 山の空は澄み、光を遮る雲ひとつない。
(1)澄み 1 かすみ 2 すずみ 3 すみ 4 とみ
(2)遮る 1 さえぎる 2 さまたげる 3 へだてる 4 やわらげる
問4 浜辺で若い男女が貝殻を拾っているそばを、子どもたちが駆けていった。
(1)浜辺 1 はまべ 2 はまへん 3 ひんべ 4 ひんぺん
(2)貝殻 1 かいかく 2 かいがく 3 かいから 4 かいがら
(3)駆けて 1 かけて 2 しかけて 3 つけて 4 ふざけて
問5 この会社では、現在優秀な人材を募っている。
(1)人材 1 じんさい 2 じんざい 3 にんさい 4 にんざい
(2)募って 1 いのって 2 したって 3 つのって 4 やとって
問題Ⅱ 次の文の下線をつけた言葉は、ひらがなでどう書きますか。同じひらがなで書く言葉を、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(例)この歌は軽快なリズムと歌いやすさで人気がある。
1 けいざい 2 掲載 3 警戒 4 携帯
例の文の下線の言葉は、ひらがなで「けいかい」と書きます。1から4の言葉はそれぞれ、1は「けいざい」、2は「けいさい」、3は「けいかい」、4は「けいたい」と書きます。例の文の「けいかい(軽快)」と3の「けいかい(警戒)」はひらがなで同じ書き方ですから、正解は3です。
(1)学生のときもっと勉強しておけばよかったと後悔している。
1 古米 2 国会 3 誤解 4 航海
(2)油が酸化して、味が落ちた。
1 参加 2 噴火 3 眼科 4 豪華
(3)この肉は脂肪が多くて、健康によくない。
1 司法 2 志望 3 逃亡 4 窮乏
(4)河川の汚れが問題になっている。
1 下線 2 火山 3 加減 4 課税
(5)さまざまな規制を緩和しようという動きがある。
1 神話 2 童話 3 漢和 4 温和
問題Ⅲ 次の文の下線をつけた言葉は、どのような漢字を書きますか。その漢字をそれぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
問1 私は、ていこうしてあばれる犯人を押さえ込んだゆうかんな父をほこりに思う。
(1)ていこう 1 抵抗 2 抵攻 3 邸坑 4 邸巧
(2)あばれる 1 妨げる 2 荒れる 3 暴れる 4 奮れる
(3)ゆうかんな 1 勇肝な 2 勇敢な 3 雄肝な 4 雄敢な
(4)ほこり 1 賞り 2 誉り 3 誇り 4 褒り
問2 しょうがいをこくふくして、社会にこうけんした人の伝記を読み、非常にはげまされた。
(1)しょうがい 1 障害 2 障慨 3 彰害 4 彰慨
(2)こくふく 1 刻服 2 刻覆 3 克服 4 克覆
(3)こうけん 1 公賢 2 公献 3 貢賢 4 貢献
(4)はげまされた1 努まされた 2 励まされた 3 勧まされた 4 激まされた
問3 若いころは家庭をかえりみることなく働いていたが、最近は強い家族関係をきずくことの大切さをつうかんするようになった。
(1)かえりみる 1 観みる 2 顧みる 3 慮みる 4 鑑みる
(2)きずく 1 気付く 2 傷く 3 建く 4 築く
(3)つうかん 1 通貫 2 通感 3 痛貫 4 痛感
問4 古代のぎしきに使われたと思われるあざやかないしょうがさばくから発掘された。
(1)ぎしき 1 講式 2 犠式 3 儀式 4 義式
(2)あざやかな 1 濃やかな 2 彩やかな 3 透やかな 4 鮮やかな
(3)いしょう 1 衣装 2 衣裂 3 依装 4 依裂
(4)さばく 1 硫模 2 硫漠 3 砂模 4 砂漠
問題Ⅳ 次の文の下線をつけた言葉の二重線( )の部分は、どのような漢字を書きますか。同じ漢字を使うものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(例)いつも両親にかんしゃしている。
1 しゃどうを歩くと、危ない。
2 しばらくの間は面会しゃぜつだ。
3 ボールが飛んでくると、はんしゃてきに目を閉じる。
4 この小説では、主人公の性格がよくびょうしゃされている。
例の文の下線の言葉は「感謝」と書きます。1から4の言葉はそれぞれ、1は「車道」、2は「謝絶」、3は「反射的」、4は「描写」と書きます。例の文の「感謝」の「しゃ」と、2の「謝絶」の「しゃ」は同じ漢字ですから、正解は2です。
(1)彼はピアノのコンクールで優勝するとかくしんしている。
1 今年の冬はひかくてき過ごしやすい。
2 明日の会議に何人出るか、もう一度かくにんしよう。
3 よく準備した結果、試験にごうかくした。
4 次回のオリンピックでメダルかくとくを目指している。
(2)いんりょくとは、物体が互いにひっぱりあう力である。
1 映画館がまんいんで入れなかった。
2 二国間の条約がまとまり、後はちょういんしきを待つばかりだ。
3 経済が悪化するのには、いろいろなよういんが考えられる。
4 この言葉がどこに出ているか、さくいんで調べなさい。
(3)この土地は国がしょゆうしている。
1 ゆうやけが美しい。
2 アルバイトをする時間的よゆうがない。
3 先生からゆうえきなご意見をいただいた。
4 今はアルバイトより勉強をゆうせんさせたい。
(4)夏の日に水をまいてもすぐじょうはつしてしまう。
1 これはじょうりゅうして作った酒です。
2 かじょうな宣伝はやめるべきだ。
3 この店はよくはんじょうしている。
4 この部屋のてんじょうは低い。
(5)この国では、せいみつ機械を輸出している。
1 この学校にはせいふくがある。
2 子どもたちを校庭にせいれつさせた。
3 災害にあい、外国に援助をようせいした。
4 買い物をしてせいさんをすませたら、お金がなくなった。
問題Ⅴ 次の文の___の部分に入れるのに最も適当なものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)あの選手は、走る___がとてもきれいだ。
1 フォーム 2 ポーズ 3 ポジション 4 コントロール
(2)この辞書は、今いちばん___がある日本語の辞書と言われている。
1 威力 2 迫力 3 権威 4 権限
(3)佐藤さんは、ホテルの予約が難しいと聞いただけで、___旅行をあきらめた。
1 あっさり 2 うんざり 3 げっそり 4 じっくり
(4)あの店員は、来たばかりのころは自信なさそうに___していたが、今はすっかり落ち着いた。
1 いやいや 2 おどおど 3 ぐずぐず 4 だらだら
(5)こういう話は一度___と、まとまらなくなる。
1 みだれる 2 ねじれる 3 はずれる 4 こじれる
(6)事務所ではアルバイトを2名___している。
1 案内 2 応募 3 募集 4 捜索
(7)初めて会った瞬間、___的にこの人とはうまくいくと思った。
1 主観 2 悲観 3 予感 4 直感
(8)山田さんは、自分の子どもがときどき理解できないと言う。私も___だ。
1 同感 2 同情 3 共感 4 共鳴
(9)テレビが洪水の状況を___に映し出している。
1 ありかた 2 ありさま 3 ありのまま 4 ありよう
(10)もっと___を広げて、自分のからに閉じこもらないようにしなさい。
1 見地 2 視野 3 視点 4 観点
(11)田中さんは一生信念を___。
1 はたした 2 うちこんだ 3 やりとげた 4 つらぬいた
(12)イヌとネコのどちらが好きかと聞かれても困るが、___選ぶならネコだ。
1 たとえ 2 まさに 3 しいて 4 ひいては
(13)この仕事には特別な資格はいらないが、日本語がある程度できることが___。
1 のぞましい 2 ふさわしい 3 まちどおしい 4 めざましい
(14)高速道路で制限速度を50キロ___して走り、スピード違反でつかまった。
1 アップ 2 オーバー 3 マーク 4 チェンジ
(15)並んで順番を待っている人の列に___、文句を言われた。
1 おしこんだら 2 のりこんだら 3 ふみこんだら 4 わりこんだら
問題Ⅵ 次の(1)から(5)の____の言葉の意味が、それぞれのはじめの文と最も近い意味で使われている文を、1・2・3・4から一つ選びなさい。
(例)とおす その作家は、生涯独身をとおした。
1 障子をとおして、やわらかい光が入ってくる。
2 夫人が私たちを奥の部屋にとおしてくれた。
3 がんばって書いたのに、先生は卒業論文をとおしてくれなかった。
4 わが社としては、従来の方針をとおすつもりだ。
はじめに示された文の中の「とおす」は、独身を「つづける」という意味です。1、2、
3の「とおす」は、それぞれ「通過する」、「案内する」、「合格させる」という意味ですが、4の「とおす」は、従来の方針を「つづける」という意味ですから、正解は4です。
(1)せかい 悩んでいるのは自分だけではないと知って、せかいがひらけた感じがした。
1 まだまだ我々の知らないせかいがたくさんある。
2 日本のニュースに続いてせかいのニュースが放送される。
3 どんなすばらしい選手でも必ずおとろえる。勝負のせかいはきびしい。
4 定年になったら、夫婦でせかい一周の船の旅をしようと計画している。
(2)くに 都会にいると、くにの親が送ってくれるいなかの食べ物がほんとうにうれしい。
1 この町にはいろいろんなくにの人が住んでいる。
2 くにをあげて観光事業に取り組んでいる。
3 仲間が集まると、みんながくにの名物や祭りの自慢をしてにぎやかだ。
4 子どものときサーカスに行った。何もかもふしぎでおもしろく、夢のくにに来たかと思った。
(3)ひく あの人は人目をひくかっこうをするのがすきだ。
1 5から3をひくと2になる。
2 なべを暖めてから油をひいた。
3 8歳の女の子からの投書が、私の注意をひいた。
4 いなかの父は、自分の家のふろに温泉をひいている。
(4)しぶい 二人とも踊りの名人だが、一方はしぶくて、一方ははでだ。
1 お茶を濃くいれすぎるとしぶくなる。
2 今度のニュース解説者は、ネクタイの趣味がしぶい。
3 あの人は運動の趣旨には大いに賛成してくれたけれど、寄付はしぶかった。
4 オートバイを買ったと報告したら、父母はしぶい顔をした。
(5)なげる あの人のことはもうなげている。何を言ってもむだだ。
1 うちのイヌは、ボールをなげてやると喜んで追いかける。
2 まじめな職業の代表と思われていた銀行員の犯罪は、社会に話題をなげた。
3 すもうでは、からだの大きな人が小さな人になげられたりするからおもしろい。
4 手伝うと言っておいて、途中でなげられては困る。ちゃんと最後までやってほしい。
問題Ⅶ 次の(1)から(5)の言葉の使い方として最も適当なものを、それぞれの1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)なんとか
1 難しい試験だったが、なんとか合格することができた。
2 なんとかいいことがありそうな気がする。
3 あの人はなんとか好きになれない。
4 近ごろなんとか胃の調子がおかしい。
(2)極端
1 極端なダイエットはからだに悪い。
2 あの人は、大好きか大嫌いかで中間がない。極端的だ。
3 南極と北極は地球の極端だ。
4 極端ぶって過激なことばかりする。
(3)ぼつぼつ
1 きょうは一日何もしないでぼつぼつした。
2 ぼつぼつ映画が始まった。
3 日曜日の公園ではぼつぼつと人が散歩していた。
4 ぼつぼつ始めましょう。
(4)とぐ
1 くもっためがねをはずして、ハンカチでといだ。
2 うちの包丁はといであるからよく切れる。
3 からだをといで筋肉をつけた。
4 感覚がにぶらないように、いつもといでおかないといけない。
(5)わざわざ
1 となりの席の子どもがわざわざ私の足を踏んだ。
2 電話がないので、わざわざと公衆電話で電話をする。
3 あんなつまらない本をわざわざ買うことはない。
4
友だちはわざわざ近所まで来たのに、寄ってくれなかった。
問題Ⅰ 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
100年ほど前にあたる1900年のとき、地球上の人口はおよそ16億人であった。それが現在、55億人になっている。
私たちが金魚鉢の金魚だと思えばよい。3匹の金魚が突然3.5倍の11匹に増えれば水が濁るように、3.5倍も人口が増えれば環境に何らかの悪い影響が出るのは当然であろう。①この人口のまま止まればまだよいのだが、(中略)たいへんな勢いでまだ増え続けている。1991年での世界人口の増加率は1.7%と推定されているが、それで計算すると、人口は40年間で倍増することになる。この増大傾向の修正のためには、地球上の私たち全員の②(注1)ライフスタイルの見直しが急務である。それにはどのような課題があるのだろうか。(中略)
1つは私たち全員の価値観の問題である。伝統的価値観として「子沢山(注2)」が望ましいと見なす民族は世界でもすくなくない。私たちの民族もそうである。子沢山を祝福する気持ちが私たちの国では現在でもあり、にぎやかな家庭の幸福像を描きがちである。1989年に、1人の女性が一生の間に平均して何人の子供を産むかという合計特殊出生率が1.57になったときに、1.57ショックといって大騒ぎになった。③その騒ぎも、この価値観と関連している。そのときに、子供が1人ではかわいそうだ、日本の将来の労働力の減少をどうするのか、、というような指摘があった。自民族の人口の減少に対する警戒心はたいへん強いのである。もちろん、ここでは国や民族レベルでの議論をしているのであって、個別の家族の子沢山の是非を論じているのではない。
2つ目の問題は社会システムの問題である。とくに貧困と差別について考える必要がある。国の経済力不足などで国の社会保障が十分でないと、老後などを心配して④国民はある人数の子供をつくろうとする。また、貧しい家族は子供に家族の労働力を期待して子沢山になる傾向が見られる。
さまざまな差別が人口に関わるライフスタイルに影響を与えるが、とくに男女差別は直接的な影響を与える。環境と開発に関する世界委員会がまとめた『地球の未来を守るために』(Our Common Future)は女性の地位の向上が子供数の減少につながると指摘したが、これは大切な指摘であろう。女性の地位が向上すれば、家族内での子供を産むかどうかということについて女性の発言権が増大し、⑤そのような社会においては子供の数が減少する。また、女性の雇用機会が十分に与えられている社会では、婚姻(注3)年齢が上昇し、そのことが子供数の減少につながっているという。
(鳥越皓之編『環境とライフスタイル』による)
(注1) ライフスタイル:生活する上での価値観や考え方、生活様式
(注2) 子沢山:子供の数が多いこと
(注3) 婚姻:結婚
問い1 ①「この人口のまま止まればまだよい」とあるが、どういう意味か。
1 人口はまだ勢いよく増えているから環境を守ることができる。
2 人口の増加率が現在と同じ程度であれば環境への影響はない。
3 今以上に人口が増えなければ環境の悪化もそれほどではない。
4 人口が100年前と同じ16億人であれば環境への影響はない。
問い2 ②「ライフスタイルの見直しが急務である」とあるが、どうしてライフスタイルを急いで変える必要があるのか。
1 ライフスタイルを変えれば、人口の増加率を低くしていくことができるから。
2 ライフスタイルを変えれば、人口が増えても環境に悪い影響を与えないから。
3 ライフスタイルを変えれば、食料生産が間に合って生活が豊かになるから。
4 ライフスタイルを変えれば、日本でも子供の数を増やすことができるから。
問い3 ③「その騒ぎも、この価値観と関連している」とあるが、どういうことか。
1 日本で1人の女性が一生の間に産む子供の数が減ったことは、子供は要らないという現在の家族観に合致するということ
2 日本で1人の女性が一生の間に産む子供の数が減ったことは、子供の数が多いほうがよいという伝統的な家族観に反するということ
3 日本で1人の女性が一生の間に産む子供の数が増えたことは、子供は要らないという現在の家族観に反するということ
4 日本で1人の女性が一生の間に産む子供の数が増えたことは、子供の数が多いほうがよいという伝統的な家族観に合致するということ
問い4 ④「国民はある人数の子供をつくろうとする」とあるが、どうしてそうするのか。
1 国全体で老人より若い世代が多いほうが、労働力が豊かでいいと考えるから。
2 平均寿命が短いため、子供もたくさんつくっておいたほうがいいと思うから。
3 親が死んだあとに、子供が一人残ってしまうのはかわいそうだと思うから。
4 何人か子供がいれば、年を取ってから世話をしてもらえると考えるから。
問い5 ⑤「そのような社会」とあるが、どういう社会か。
1 夫が子供の数を決められる社会
2 男女差別がまだ強く残っている社会
3 妻の意見が尊重される社会
4 老後の保障が十分でない社会
問い6 この文章のまとめとして最も適当なものはどれか。
1 日本の女性が一生の間に産む子供の数が1.57人まで減ったのは、国や民族の存続に関わる大きな問題だ。
2 人口の増大傾向を止めるには、子沢山を望ましいとする価値観を変え、貧困や男女差別をなくす必要がある。
3 家庭内の女性の地位が向上し、女性の雇用機会が十分あれば、男女差別もなくなるし環境問題も解決できる。
4 地球の環境を守るためには、人口増加率をおさえて100年前の16億人程度にまで減らさなければならない。
問題Ⅱ 次の(1)から(4)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)年齢というのは、相手を理解する上での①重要なキーワードだと、わたしは思っている。同じく、自分を理解してもらううえでの重要なキーワードでもある。
「同じ世代だったんですね。じゃあ、あれ、ご存じでしょ?」
ということもあれば、
「へえ、十歳違うと、やっぱり考え方が異なってくるものですねえ」
ということもあるだろう。
それにわたしは、②自分の年齢を恥じたりしていない。若くして亡くなる人もいるというのに、わたしは今現在で半世紀もの年月を生きることができた。いやなこともいいこともいっぱいあったが、そのどれもが、かけがえのない(注1)わたしの人生、一年たりとも否定したりごまかしたりしたくはない。
しかし、かなりの文化人ではあっても、女性の中には年齢を公にしたがらない方がけっこういらっしゃるようだ。あるシンポジウムに参加した時、パンフレットのパネラー紹介で、わたしのところだけ年齢がなかった。他のパネラーは男性で、全員、ちゃんと年齢が記されている。どうしてでしょうと問い合わせると、③女性の方は年齢を入れないでほしいとおっしゃる方が多いので、と言われた。つまり、勝手に気遣って(注4)わたしだけ年齢を伏せてくださったというわけだ。よけいなお世話である。ひとこと、どうしますかと尋ねてほしかったのにと、④かえって腹がたった。
(山崎洋子「年齢は堂々と口にしよう」『笑顔』1999年2月号よる)
(注1) かけがえのない:他に代えられない、大切な
(注2) シンポジウム:ある問題についての意見や研究結果の発表会
(注3) パネラー:シンポジウムなどの講師・発言者
(注4) 気遣う:相手のためを思って、いろいろ配慮する
(注5) 伏せる:人に知られないようにする。知らせない
【問い1】①「重要なキーワードだ」とあるが、なぜキーワードなのか。
1 お互いを理解するのに重要な手掛りになるから。
2 自己紹介の時に言わなければならない事柄だから。
3 見かけにだまされないようにするのに重要だから。
4 年齢が違えば話し方を変えなければいけないから。
【問2】②「自分の年齢を恥じたりしていない」とあるが、なぜ恥じたりしないのか。
1 これから長生きをする自信があるから。
2 今までの人生は自分にとって貴重だから。
3 いやなことをたくさん解決してきたから。
4 本当の年齢よりももっと若く見られるから。
【問3】③「女性の方は年齢を入れないでほしいとおっしゃる方が多いので、と言われた」とあるが、だれに言われたのか。
1 パネラーの男性
2 文化人の女性
3 シンポジウムの主催者
4 シンポジウムの参加者
【問4】④「かえって腹がたった」とあるが、なぜ腹がたったのか。
1 年齢を書かれたくなかったのに、書かれてしまったから。
2 パネラーは自分だけが女性で他の人は皆男性だったから。
3 文化人であっても年齢を公にしたがらない女性が多いから。
4 相手が、筆者も年齢を書かれたくないだろうと考えたから。
(2) 「ごちそう」は、もともと「馳走」という漢語から出たことばです。「馳走」は「走りまわる」「かけめぐる」という意味ですが、つまり、食事を作るために、その材料を集めるのに、あるいは煮たり焼いたりするのに、身体をいそがしく動かさなければならず、その労苦へのねぎらい(注1)と感謝から発せられる「あいさつ」のことばで、「ご苦労さまでした」「お疲れ様でした」「お造作(注2)をかけました」「ありがとうございました」といったニュアンスのことばであるわけです。
だから、なにも料理にかぎったことではなく、たとえばとなりの家へもらい(注3)風呂に行ったとき、風呂に入った帰りがけに、
「ごちそうさまでした」
というあいさつが、今でもつかわれる場合があるのではないかと思います。
ことにむかしは、風呂一つたてる(注4)にしても、風呂おけに水を汲み入れ、たきぎ(注5)を集めたり、つきっきりで火を燃やしたり、大変な労働をともなう仕事であったわけですから、なおさら、「ごちそうさまでした」というあいさつがつかわれても、少しも変ではなく、また、そこにこめられた気持ちには深いものがあったといえるでしょう。
(中略)
「ごちそうさま」は、料理そのものより、むしろ人間の心に向けて発せられる「あいさつ」なのです。
ついでにいうと、料理屋で食事をしての帰りに、店の人に、
「ごちそうさま」
という人がいますが、わたしは、それはあまりそぐわない(注6)と思っていて、②つかいません。
「お世話さま」
というのをつかいます。
もらい風呂をして、「ごちそうさまでした」といっても、お風呂屋さんでは、そうはいわない。お風呂屋さんも料理屋さんも、それが商売であり、そこで、「ごちそうさま」というのは、度をすぎたお世辞になり、いやらしいと感じるのです。「あいさつ」のことばにも、それをつかう場合の節度(注7)があるべきだと思います。
(川崎洋『ことばの力』による)
(注1) ねぎらい:ご苦労様と思う気持ちを表す言葉や行為
(注2)
造作:面倒、手数
(注3) もらい風呂:自分の家に風呂がないので、近所の家の風呂に入らせてもらうこと
(注4) たてる:わかす
(注5) たきぎ:燃料にする木
(注6) そぐわない:ふさわしくない
(注7) 節度がある:適度で、行き過ぎがない
【問1】となりの家へもらい風呂に行った後で、①「ごちそう様でした」と言うのはなぜか。
1 風呂に入ると食事をしたときと同様にいい気持ちになるから。
2 風呂をたてた人の労働に感謝の気持ちを表す言い方だから。
3 むかしは、もらい風呂の後で夕食もごちそうになったから。
4 むかしは、「さようなら」のあいさつとしても使われたから。
【問2】②「つかいません」とあるが、筆者が料理屋で「ごちそうさま」を使わないのはなぜか。
1 商売をしている人が忙しく動くことは当たり前で、必要以上の感謝の気持ちは適当ではないから。
2 お金を払っているのに、あまりおいしいとはいえない料理が出てくる場合が多いから。
3 「ごちそうさま」は「お世話さま」と同じニュアンスなので、商売をしている人に使うのはおかしいから。
4 今の料理屋では走りまわったりかけまわったりして料理を作ることがなくなったから。
【問3】「ごちそうさま」は本来どんな気持ちを伝える言葉か。
1 おいしいものをたくさん食べて、満足したという気持ち
2 走りまわったり、かけめぐったりして忙しいと思う気持ち
3 食事に恵まれたことを神や自然に感謝する気持ち
4 自分のために忙しく働いてくれた人に感謝する気持ち
(3)その教授は、人間の脳がどのような作用によって活性化されるのか、という問題について話を進め、交通事故によって脳の一部をひどく損傷してしまった少年の実例を挙げた。(中略)
少年の脳の損傷具合はかなりひどいものだったので、医師は両親にその旨(注2)告げ、たとえ手術がうまくいっても植物人間になることは免れないと宣告。①その上で手術をしたわけだが、リハビリ(注3)の段階で少年に対してできるかぎりの愛情を注ぐことを、両親に勧めたらしい。たとえ寝たきりで反応がなくても、一日じゅう手や足をさすってやり、優しく励ましてやるようにと指示したのである。両親は愚直(注4)なまでにこの指示を守り、来る日も来る日も少年の手足をさすり、励まし続けたという。(②)、本来なら障害が起きてしかるべきであるはずの少年の脳は活発に働き始め、植物人間どころか、退院の日にはジョギングをしても大丈夫なほど回復したのだそうである。
「少年の退院の日は、③まさに感動的でありました」
と教授は瞳を潤ませながら語っていたが、この実例から彼が引き出した結論(というか未だ仮定なのかもしれないが)は、人間の脳は“だれかに受け入れられる”という前提のもとに、活発に働くということであった。受け入れられるというのはどういうことかというと、これはとりもなおさず愛されるということである。ようするに愛し、愛されるという刺激がなければ、人間の脳は活発に働かないし、創造性も高まらないのである。
(原田宗典『幸福らしきもの』による)
(注1) 活性化する:刺激を与えて、働きを活発にする
(注2) その旨:その内容
(注3) リハビリ:体が不自由になった人が社会生活にもどれるようにする訓練
(注4) 愚直なまでに:愚かだと思われるほどまじめに
【問1】①「その上で手術をした」とはどういうことか。
1 命は助かるがジョギングできるほど回復はしないと言ってから手術をした。
2 脳の損傷がひどいので、助かる見込みはないと言ってから手術をした。
3 命は助かっても寝たきりで反応がなくなることを伝えてから手術をした。
4 脳の損傷はひどいが、手術をすれば元どおりになると約束して手術をした。
【問2】(②)に入る最も適当な言葉はどれか。
1 その場合
2 そのかわり
3 そのとき
4 その結果
【問3】③「まさに感動的でありました」とあるが、何が感動的なのか。
1 退院の日に少年がジョギングをしながら帰ったこと
2 手術を担当した教授が話しながら瞳を潤ませたこと
3 ひどいけがだったのに手術により障害が妨げたこと
4 親の励ましによって少年が予想以上に回復したこと
(4)日本では、政治家に限らず、選挙が行われる前に、しばしば話し合いによって当選者が決まっていることが多い。たとえ選挙が行われても、それは形式的(注)なもので、実際には、前もって選ばれていた人が勝利を収める結果が、既に作られていることがよくある。
問題点に関して、徹底的に論争を行い、相手を打ち負かした方が人気を得て選挙に勝つという、民主主義の原点とも言うべき選挙のやり方が、なぜ①日本では行われないのであろうか。
「②黙って俺について来い」という指導者は、日本では長続きしない、と言われている。日本の指導者は、先頭に立って集団を引っ張っていくのではなく、いくつもある意見の調整役なのだ。つまり、強い個性と明確な方針を持っているような人物は、自分の意見にこだわりすぎるため、他の意見を受け入れない。すると、彼によって受け入れられなかった人々が、もともとはそれぞれ違う意見を持っていたにもかかわらず、団結して反乱を起こし、彼は指導者の地位を追われてしまうことになる。それよりは、一つ一つの意見に耳を傾け、何とか妥協点を見付けて、だれもが賛成できるような一つの結論へとみんなを導いていく、そのような人物がありがたがられるのである。
日本の首相が国際会議の場で、はっきりした見解や意見を言わず、ひたすら各国首脳の聞き役に回っているのも、③そのような調整役を果たそうとしているのである。
(注)形式的なもの:内容を重視せず、決められた手続きに従っているようす
【問1】①「日本では行われない」選挙とは、どんな選挙のことか。
1 十分に論争をし、それに勝った人が当選する選挙
2 決められた方法によって形式的に行われる選挙
3 話し合いによって当選する人を決めてしまう選挙
4 前もって選ばれていた人が結局勝つような選挙
【問2】日本では②「黙って俺について来い」という指導者が長続きしないのはなぜか。
1 はっきりした見解や意見を述べようとしないので、人に信頼されないから。
2 自分の考えを強く持ち、他人の意見を聞かないので、敵ができてしまうから。
3 民主主義的な選挙を行わず、指導者として失格だと見なされるから。
4 他の人と論争になったとき、相手を打ち負かすことができないから。
【問3】③「そのような調整役」とはどのようなことをする人か。
1 論争をして相手を打ち負かす人
2 だれを選ぶか前もって決める人
3 先頭に立って集団を引っ張っていく人
4 周りの人の意見を聞き妥協点を導き出す人
問題Ⅲ 次の(1)から(3)の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)NHK放送文化研究所では、1973年から5年ごとに、生き方、家庭のあり方、政治、宗教、社会正義といったことについて、日本全国の16歳以上の男女約5400名を対象に面接調査を行っている。
この調査の中に、「人によって生活の目標もいろいろですが、リストのように分けると、あなたの生活目標に一番近いのはどれですか。」という質問がある。回答者は次の4つの中から答えを選ぶことになっている。
1 その日その日を、自由に楽しく過ごす。
2 しっかりと計画をたてて、豊かな生活を築く。
3 身近な人たちと、なごやかな毎日を送る。
4 みんなと力を合わせて、世の中をよくする。
下のグラフは、この質問について1973年と1993年の結果を比べたものである。ここでは、回答の1と3をまとめて「現在中心」(グラフでは・)、2と4をまとめて「未来中心」(グラフでは△)としてある。
【問い】73年(--)と93年(―)を比べると、30歳代から40歳代についてどのようなことが言えるか。グラフと説明が合っているものを選びなさい。
1 73年では「未来中心」の生き方を目指す人が多いのに対し、93年では身近な人たちと自由に楽しく過ごそうとする「現在中心」の方が多いことから、今の生活を大切に考える傾向が強くなってきたことがわかる。
2 73年では「現在中心」の生き方を目指す人の方が多いのに対し、93年では豊かな生活を目標にしてみんなと力を合わせていこうとする「未来中心」の方が多いことから、将来の生活を大切に考える傾向が強くなってきたことがわかる。
3 73年と93年のどちらも、今を楽しく生きられればそれでいいという「現在中心」の生き方が、将来のために努力しようという「未来中心」の生き方より重視され、今の生活を中心に考えていることがわかる。
4 73年と93年のどちらも、将来のために努力しようという「未来中心」の生き方が、今を楽しく生きられればそれでいいという「現在中心」の生き方より重視され、将来の生活を中心に考えていることがわかる。
(2)化学物質過敏症(注1)は、アレルギー(注2)と中毒の要素を兼ね備えていますが、明らかな違いは、今までの概念では考えられない極めて微量な物質に反応するということです。少量を徐々に、あるいは一度に多量にその物質を浴びるとその後、ごく微量でも反応するようになります。
例えば中毒なら100万分の1グラム(ppm)の単位で発症しますが、これは10億分の1(ppb)とか、1兆分の1グラム(ppt)の単位で症状が現れるのです。
中毒ではほとんどの場合、摂取量(注3)と症状の現れ方に個人差がなく、量が増えるに従って重くなり、一定量を越えると死に至ります。(致死量)ところが、化学物質過敏症の場合は、同じ環境にあっても症状が出たり出なかったりと個人差が大きく、スギ花粉症で苦しんでいる人の隣に平気な人がいるというアレルギーに似ています。
(難波龍人「家が原因で起こることが多い化学物質過敏症」)
『婦人之友』第93巻第2号による
(注1) 過敏:敏感すぎること
(注2) アレルギー:ある物質に対して敏感に反応すること
(注3) 摂取:体の中に取り入れること
【問い】化学物質過敏症の説明として正しいものは次のどれか。
1 中毒になる量とアレルギーになる量の中間の量を一度に浴びると、症状が出る。
2 中毒とは違って症状に個人差があり、非常に少ない量にも反応して症状が出る。
3 中毒と似て、ある物質を浴びると摂取量に関係なく反応し、重い症状が出る。
4 中毒にもアレルギーにも似た性質があり、量が増えるに従い、重い症状が出る。
(3)男の古典的な勘違いの最たるものは、女性は家事が嫌いではないという手前勝手(注1)な信仰だろう。
誤解である。女性の十中八、九は、家事が嫌いなのである。それも、大っきらいなのだ。
きらいだが、それが仕事だし、ほかにやる人がいないから、①しかたなしにる。②「手伝え」ったって、夫は連日仕事で忙しい。本当は、③なにをしてるのか、わかりゃしないのだが。
会社を辞めて④家にはいるとなったら、もう猶予(注2)はきかない。夫にも、それ相応の家事をやってもらおう。いままでの償いの分もふくめてだ。たいがいの女性はそう考えているのではないか。
(注1) 手前勝手な:自分勝手な、自分だけの都合を考えた
(注2) 猶予はきかない:待ってはいられない
【問い】①「しかたなしにやる」、②「『手伝え』ったって」、③「なにをしてる」、④「家にはいる」、とあるが、①「やる」、②「言う」、③「している」、④「はいる」のはそれぞれだれか。適当な組み合わせを選びなさい。
1 ①:夫 ②:夫 ③:妻 ④:妻
2 ①:妻 ②:夫 ③:妻 ④:夫
3 ①:妻 ②:妻 ③:夫 ④:夫
4 ①:夫 ②:妻 ③:夫 ④:妻
問題Ⅳ 次の文の___にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものをひとつ選びなさい。
(1)あんまり腹が立ったので、つい言わず___のことを言ってしまった。
1 じまい 2 がてら 3 もがな 4 ながら
(2)田中さんは、責任はお前にあると___ばかりの態度だった。
1 言う 2 言わん 3 言った 4 言わず
(3)山本さんは、意見を求められると、__とばかりに自分の説を展開し始めた。
1 待ちます 2 待ちました 3 待っています 4 待っていました
(4)彼は、事件には関係していない__、知らねふりをしていた。
1 かとは 2 かなにか 3 かのごとく 4 かといって
(5)次の首相にふさわしい人物は、彼において、ほか___。
1 にはいない 2 にすぎない 3 に考えられる 4 にはいるだろう
(6)この事業が成功したのも、貴社のご協力が___こそです。
1 なければ 2 あったら 3 なかったら 4 あれば
(7)真実を明らかに__、あらゆる手を尽くす。
1 するまじく 2 すべからず 3 せんがため 4 せざるべく
(8)もうすぐ海外旅行に行くというのに切符の手配___、パスポートも用意していない。
1 をとわず 2 はおろか 3 にひきかえ 4 といえども
(9)警官__者、そのような犯罪にかかわってはいけない。
1 なる 2 たる 3 なりの 4 ならではの
(10)住民の反対運動が盛りあがるのを___、高層ホテルの建設工事はどんどん進められた。
1 よそに 2 そとに 3 あとに 4 ほかに
(11)先日お世話になったお礼___、部長のお宅にお寄りしました。
1 までも 2 なくして 3 ならでは 4 かたがた
(12)彼は、貧しい___暖かい家庭で育った。
1 ことで 2 うえに 3 わけで 4 ながらも
(13)ことここに至っては、素人にはどうすること___。
1 もできない 2 もできよう 3 にもなろう 4 にもならない
(14)戦争の映画や写真を見るたびに、戦争への怒りを__。
1 禁じえない 2 禁じかねない 3 禁じざるをえない 4 禁じないではすまない
(15)いくら急いだ___始発のバスにはもう間に合わない。
1 もので 2 ようで 3 ところで 4 かぎりで
(16)叔父の持ち込んだもうけ話は、どうも___です。
1 うそがち 2 うそぎみ 3 うそつき 4 うそっぽい
(17)先生に__、ますますお元気でご活躍のことと存じます。
1 おかれましては 2 なさいましては 3 なられましては 4 つかれましては
(18)あの子は学校から帰るとすぐ友達と出かけたが、さて、どこへ___。
1 行くまいか 2 いくべきか 3 いったやら 4 いったものを
(19)ほかの従業員の倍の仕事をさせられている___、給料が低い。
1 分には 2 割には 3 上には 4 中には
(20)あの人に発言させようものなら、___。
1 何とか問題を解決するのではないか。
2 無事にこの会議を終わることができる
3 一人で何時間でもしゃべっているだろう
4 いいアイディアを出してくれるのでありがたい
問題Ⅴ 次の文の___にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)山本さんは、ある日突然会社をやめて周りを驚かせたが、あの人の性格を考えると、理解___。
1 しないものだ 2 しなくはない 3 できなくはない 4 できそうもない
(2)その新人候補は、今回の選挙に必ず当選してみせると断言して__。
1 かいがない 2 きりがない 3 しくはない 4 はばからない
(3)これは早急に結論を出さなければならない議題だ。全員集まろうが集まるまいが、予定どおりに審議を始め___。
1 るだろうか 2 てはならない 3 ないであろう 4 なくてはならない
(4)食事の用意をするといっても、材料も買っていなければ調味料もそろっていない。これでは、作ろうにも___。
1作れない 2 作らない 3 つくりかねない 4 作ろうとしない
(5)試験が終わった。あとはただ結果を待つ___。
1 きりだ 2 のみだ 3 ほどだ 4 までだ
(6)田中君は就職も決まり、もうすぐ卒業だ。今後の活躍を心より願って___。
1 おえない 2 すまない 3 やまない 4 ちがわない
(7)農業での品種改良の技術は日々進歩している。しかし、どんなに優れた技術であっても自然への影響を考えることなしには___。
1 進みかねない 2 進められない 3 進もうとしない 4 進まざるをえない
(8)海辺の町で育ったと聞いていたので、さぞかし泳ぎがうまいだろうと思いきや、___。
1 ほどほどに泳ぐことができる 2 水に浮くこともできないらしい
2 とても早く泳げるということだ 4 泳ぐのは浮かぶのよりむずかしい
(9)夏は体の調子を崩しやすく、私にとっては冬のほうがすごしやすい。そうは言っても、毎日こう寒くては___。
1 かなわない 2 かまわない 3 かなうだろう 4 かまうだろう
(10)去年のコンサートでは、私はあんなに練習したのに入賞できなかった。今年はもっと練習して、きっと優勝____。
1 しそうだ 2 してみよう 3 するそうだ 4 してみせよう
問題Ⅵ 次の文の___にはどんな言葉を入れたらよいか。1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
(1)「だれかポスターをかいてくれる人を知りませんか。来月、社内オーケストラのコンサートを開くんです。」
「ああ、それなら弟に___くださいませんか。美術学校の学生なんです。」
1 かかせてやって 2 かかれてやって
3 かかせてもらって 4 かかれてもらって
(2)A社とB社は合併することになったらしい。C社に対抗するため___、思い切った決断をしたものである。
1 といえば 2 というなら 3 とはいえ 4 とはいって
(3)田中君は先週ずっと授業を休んでいて、試験を受けなかった。卒業を控えた身で___、海外へ遊びに行っていたらしい。
1 あるらしく 2 ありながら 3 あるまいに 4 ありうべく
(4)画家の山本さんは、これまでに数多くの優れた作品を描いている。信じられない___、その作品の多くは一日で仕上げたものだそうだ。
1 ためで 2 せいで 3 ことに 4 ものに
(5)坂本さんの論文は大変すばらしい。山田教授の指導___修正を重ねた結果だということだ。
1 ときたら 2 となると 3 のあげく 4 のもとに
(6)環境に配慮したエンジンを開発するため、各企業は必死に研究を続けている。担当者は休日出勤___開発に力を注いでいるらしい。
1 までして 2 ほどにして 3 までなって 4ほどになって
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